匿名化委員会って、何をしたかったのか?

匿名化委員会
http://www.makino-law.jp/tokumeika/index.html

サイトを閉じてしまいました。
「本事業に関して再検討いたしたく」って、検討してなかったのかよ!と突っ込みたい。

釈明と言っていますが、言い訳にすぎないレベルのもので、納得できません。

「本件匿名化の作業は、死蔵されているビックデータの活用を目指して、先行的に、 踏み出したものです。従いまして、改善点を指摘いただければ、常に改善し、改良 してまいります。
 その意味では、皆様のご批判は、真摯に受け止めます。また、改善点なども真摯に受け止めて参りたいと存じます。」
=>ビッグデータの活用って、何をしたいのでしょうか。全く不明です。
「皆様のご批判」と書いていますが、実は高木先生に突っ込まれてお手上げ、という状態なのでしょう。

「本委員会の構成委員は、法律、社会学、報道の専門家によるものであり、個人情報の処理について、検討をしているものです。
 当委員会は、個人情報保護法に対応した、個人情報の活用の方向性を検討するために民間で自主的に組織された会議体です。いずれの資本からも独立した立場 で、どの企業にも属さず、自由に判断できる第三者として、位置づけております。従って、委員の構成も専門家を中心にお集まりいただいたものです。」
=>「いずれの資本からも独立した」なら、どうやって活動していくんでしょうか。
手弁当?

「<取り組みについて>
 実際には、匿名化技術以前に、収集段階で個人情報を取得しない方向での検討を進めており、個人情報を取得していない、という意味において安全な対応を図っております。
 ご心配の第一号案件では、収集段階で個人情報を可能な限り排除し、個人の特定が不可能となる形での情報の収集手法およびその収集システムなどの検討を中 心に実施し、匿名化を確保し、安全性を確認しました。当委員会では、当該事業者の情報収集方法は個人情報保護法を遵守する方式であることを確認して、審査 業務を終了しました。」
=>「審査業務を終了」って、「誰が」「どういう形で」審査したのでしょうか。まさか、自分たちで
何らかのチェックをして「審査終了!」した、とでも言うのでしょうか。通常審査というのは、第三者
がして意味をなすものであって、もし自分たちで「審査した」というのであれば、その効果は疑問。

 「第3 Google Analyticsの利用は停止し、削除いたします。
 本サイトは、告知のためのサイトとして構築しましたので、利用者の情報を収集する必要がありません。ただ、当方のミスにより、12月12日の改定の際から当サイトにご指摘のサービスが導入されておりましたので、ご指摘を受けた部分、直ちに停止し、削除しました。
 匿名化委員会サイトにおいて、当サービスを利用したことについては、お詫びし、削除訂正させていただきます。」
=>当方のミス、というが、意味不明。何のためにアクセス解析していたのか。先に書かれていた
「審査」も、何の審査だったのか、、、

「第4 情報活用に向けて
 匿名化委員会では、初めての試みとして、個人情報を匿名化し、あるいはそもそも個人情報を収集しない方向での情報活用の方法を模索し、検討を進めております。
 しかし、まだ未解明なところもあり、また、改善すべき点も多々あるものと思いますが、個人情報の活用が進まない中で、立ち止まってしまうのではなく、何とか活用を進めるべく、情報活用に資すべく、真摯に検討を進めてまいりたいと考えております。
 御理解、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。」
=>いやいや。だから「専門家」を集めて「審査も完了」していたんでしょ?
なのに「まだ未解明」とか「改善すべき点も多々ある」とは、どういうことなんでしょう。
そもそも「匿名化」という定義が見えないまま動いても、経費の無駄(といっても、資本がないから
経費も計上できないでしょうけど、、、)だと思うのですが。

Webサイト自体は更新され消されていますが、キャッシュされているサイトの画面は
http://togetter.com/li/424639
で確認できます。

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